夢中には勝てない
みなさんこんにちは。
periwinkle(ペリウィンクル) の深澤です。
先日残暑が厳しい中、家族でディズニーランドに行ってきました。娘にとっては初めてのディズニーという事でみんな前日からワクワクしていました。
この暑さですから、外出を控えている人が多いのでしょう。かなりすいていている様でした。
前日からワクワクしていた深澤家。ディズニーランドに着いて最初に食いついたのは、地面にいた「虫」。昆虫が大好きな子ども達(特に息子)は乗り物なんかそっちのけで突如現れた昆虫に夢中でした。

この虫もどこかへ行ってしまい、次に目についたのはスズメとハト。落ちたポップコーンなどを食べているせいか近づいても全然逃げないんですよね。その為間近で見ることが出来て息子は勝手に満足していました。(笑)
子供たちとディズニーで生き物を観察していて(何してんだろ)気が付きましたが、ホント虫がいない。植え込みにも全然。水辺に魚もいない。クモの巣一つない。世界観をつくる為にというか世界観を壊さない為に徹底していますよね。この徹底ぶりは感心してしまいました。環境的にどうなのかはわかりませんが。

息子は「虫全然いないじゃん。つまんな!」と言っていました。価値観は人それぞれですね。(笑)
天下のディズニーでも視点を変えると全く別の価値を持つもの(持たないもの)になってしまうんですね。
地盤の話
先週伊勢崎市で開催されました、住まいるlab.主催のセミナー『地盤はコストではなく武器』に参加してきました。
講師は工学博士でもある神村 真先生。神村先生は、学生時代から地盤を学ばれ地盤一筋30年以上という地盤の専門家です。お話の端々に地盤愛が伝わってきます。

『不同沈下』は2,000~2,500棟に1棟の頻度で実際に起こっており、住宅火災の頻度と同程度の確率で起こっています。
※不同沈下(ふどうちんか)-建物の重みによって地盤や建物が不均一に、また不揃いに沈み、その結果建物が傾いてしまう現象
地盤沈下が一気に身近なものに思えてしまうこの事実は、かなり衝撃的でした。
ブログでもお伝えしている通り、今現在沈下修正工事を行っているものの、私自身、沈下修正が初めてのことですし、そんなに多くの建物が被害にあっているとは思いもよりませんでした。
液状化対策は難しい
その『不同沈下』に対しては地盤改良等の対策はあるものの、長い目で見た時に、誤った選択をすると地中埋設物扱いによる問題や六価クロムによる土壌汚染という問題を生じさせてしまう恐れがあります。
また、『液状化』を防止する事は極めて難しく、地盤の面からの対策はできないという事実も驚かされました。
※液状化-地震の強い揺れによって、地下水で満たされた緩い砂質の地盤が、まるで液体のように流動化する現象
その点も考慮し、私たちは地盤調査の結果を分析したうえでお客様と地盤に関わるリスクを共有し、設計をしていく責任があります。「とりあえずベタ基礎」「地盤保障入っているから安心」という安易な考えは非常に危険です。
建築基準法には明確な定義が定められていません。建築基準法に定めがないからと言って、地盤について知る必要が無いわけはありません。
私たちは安心・安全な住まいを提供するわけですから、建物本体の断熱性や耐震性だけでなく、その建物を支える『地盤の知識』ももっともっと知る必要があります。
住まい手のみなさんの豊かな暮らしの為に。
今週もブログを読んで頂きありがとうございます。
『天性や秀才は夢中には勝てない』という言葉を最近知りました。何かに夢中になるって中々できないものですよね。
私は家づくりには夢中ですけど(笑)。
深澤
periwinkle -Simple Sustainable Serenity-
ペリウィンクルは群馬県前橋市で、高気密・高断熱住宅の新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。
耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.34・C値0.3・自然素材・工務店
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