くらし語り -O様/伊勢崎境の耐震・断熱リノベ-

伊勢崎市に建つ築50年の和風住宅。敷地内の別棟で暮らされているお父様から譲り受けた奥様のご実家です。
思い入れのある建物であるものの耐震と断熱という住まいの『見えない部分』に不安を感じていらっしゃいました。
今回、耐震と断熱に特に力を入れたリノベーションを行い、その後の暮らしのお話をお聞きしました。

Q.それまでの住まいについて教えて下さい。

両親から実家を譲り受けて家族5人で暮らしていましたが、築50年になるため戸が開きにくいなどの不具合も多くあり加えて、特に不安だったのが耐震性です。能登の地震で見た倒壊する家の映像が頭から離れず、平屋とはいえ屋根瓦だけでかなりの重量があるし、小さな地震でもそれなりに揺れるので「いつか我が家もああなってしまうんじゃないか」「果たして3人の子どもたちを守れるのか」と考えたら本当に怖かったですね。それに断熱材も入っていなかったため、夏の暑さや冬の寒さでも苦労が絶えませんでした。ただ、それでも生まれ育った愛着のある家なので、最初から建て替えではなくリノベーションで検討していました。

periwinkleとの出会いと、リノベーションを依頼した決め手は?

とある大手ハウスメーカーの担当者に我が家を見てもらったこともありましたが、どうしても金額が高いうえに建て替えの方向に話が進んでしまうんです。そこで昔から懇意にしていたサッシ業者さんに相談したところ、紹介されたのが深澤さん。断熱・気密・耐震に対する知識とリノベーションの実績が豊富で、「今の家が震度いくつの地震で、どう倒壊してしまうのか」「断熱材をどこに、どれくらい入れれば、どれだけの効果が見込める」といったシミュレーションを行ってくれたこと。また、この家を建てた父が心から納得できたほど、一つ一つの説明が丁寧で分かりやすかったことが大きな決め手になりましたね。

Wallstatによる耐震シミュレーション。地震でどのように倒壊するのかが一目でわかる。
室温シミュレーションの一部。工事前と工事後を室温で比較できる。

Q.夏の住み心地はどうでしたか?

今年(2025年)の7月から住み始めましたが、まず明らかに違ったのは体感的な室温です。以前は暑すぎて、とても過ごすことなんてできなかった縁側も本当に涼しくて、内窓がしっかりと断熱してくれているのを感じます。エアコンを入れれば冷えるのが早いし、寝る前に停止しても室温がすぐには下がりません。少しでも太陽の熱を遮ろうとカーテンやシャッターを閉めていた手間がなくなったほか、活用できる部屋も増えましたね。

また、光熱費もリノベーション前は月に30,000円くらいでしたが、建物の大きさは変わっていないのにも関わらず約1万円も安くなったので、数字上でも効果が出ていることがよく分かります。お陰で、冬もどんなに寒くてもきっと快適に暮らせるだろうという期待が持てますね。

Q.耐震性について実感したことを教えて下さい。

地盤が少し緩いのか、リノベーション前は近くの幹線道路を大型トラックが走ると建物がガタガタと揺れていたのに、それが一切感じなくなりました。地震があったときも「あれ、もしかして今揺れてた?」っていうくらい分からなくて、テレビのニュースを見て震度3だったことに驚いたくらいです。我が家が「危険な場所」から「安全な場所」へと変わり、いつ大きな地震が来ても大丈夫だと、本当に安心して毎日を過ごせるようになったと思います。

Q.改めてリノベーションを振り返って。

夏は暑くて冬は寒かったり使い勝手が悪いなど色々な不満はありましたが、それでも沢山の思い出を刻んできた大好きな家だったので、壊すのではなく次の世代に「遺せた」ことが一番嬉しいし、建てた父も喜んでくれています。譲ってくれた両親に本当に感謝しています。まだ建具の入れ替えや外壁塗装など幾つか追加のリフォームも考えているので、深澤さんと相談しながら少しずつ進めていく予定です。

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お友達を呼んでお泊り会をするのが楽しみで仕方がない様子のお子さん達。自慢の我が家でたくさんの思い出を作ってくださいね。ご協力ありがとうございました。

取材協力:IECOCORO編集部

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