心の旅

みなさんこんにちは。periwinkleの深澤健です。

先日、度々ブログでも登場するTYSという小さな家づくりコミュニティで研修旅行に行ってまいりました。普段は6人で活動していますが、今回はメンバーの体調不良などもあり4名での研修となりました。行先はYKKのお膝元である富山県の黒部です。

トヨタトーヨー住器の北岡社長が作成してくれた旅のしおりの表紙にあるのは空欄のカギかっこ。

旅のテーマは参加者それぞれの中にあるという事で、私の答えはブログの最後に。

題名のない旅

periwinkleの家づくりには「基本仕様」があります。数多ある素材・製品の中から私が調査し、厳選したものを基本仕様としています。材木をはじめお風呂や換気システム、床材、仕上材、断熱材に至るまで、選択肢は星の数ほど存在しています。数ある選択肢の中からプロとして自信を持ってお客様の住まいに連れていけるものを時間をかけて選りすぐっています。

その中にはYKKap社製の窓サッシも含まれています。

数年前、やはりYKK社の見学に黒部へ行きました。
その時に感銘を受けたのが、創業者である吉田忠雄氏の「善の巡環」という理念です。「他人の利益を図らずして自らの繁栄はない」という考えがもとになっています。自分の為でなく、人の幸せを築く事がお互いの幸せへとつながり、地域や社会へ幸せが巡環していきます。互いに助け合い、支え合いながら豊かさを求めて歩んでいく。

素晴らしい精神ですよね。今回もやっぱり、心を動かされました。そしてその精神はしっかりと社員さんに受け継がれていました。ほぼ丸一日YKKのみなさんにアテンドして頂き、その言葉の端々だったり立ち振る舞いや、説明をしてくださっている時の目の輝き等、最初から最後まで出会った全ての社員さんからして頂いた心のこもったご対応。そこに全て現れていると感じました。

込められた理念や思いをサッシを通してお客様にお伝えし、幸せを巡環させる事が私たちの使命だと改めて感じます。
今までもそしてこれから先も私の設計する家に、YKKの皆さんの愛と思いが込められたサッシが取り付く事が嬉しく、そのサッシから見える景色、その景色を見て暮らすお客様を想像すると幸福感がとまりません。

理念を持つ私にとって、考え方から社員への教育、地域や地球環境への貢献など学ぶことばかりの1日でした。

歴史を学ぶ、歴史を感じる

研修2日目は五箇山の合掌造りから。

合掌造りの集落は、まるでタイムスリップしたかのように昔のままの姿でそこに存在していました。当時の家づくりの考えは、現代と全くと言っていいほど異なります。ですがそこには豪雪地帯の知恵やこの地域でとれる貴重な資源である材木を適切に使うための工夫が存在していました。

昼食を経て、午後は岩瀬の町並みと明治時代の廻船問屋の住宅である馬場邸の見学へ。
現代とはスケールの違う大豪邸。ですが細部にまで職人のこだわりを感じる建物でした。私たちの家づくりにも真似できそうな事もあり、たくさんの学びを頂きました。

流石、船問屋の御殿。しっかりと「うだつ」が上がっていました。

以前読んだ本にこんな言葉がありました。

「日本の2000年の歴史は君のこの体に流れている。君が君自身を大事にすることは、歴史を大事にすることだ。だから歴史を知ることは、自己を知ることに繋がるんだ。」

歴史的建物から先人の知恵や日本人的な心地良さ、暮らしの工夫知る事が自分の家づくり=理念に繋がる。そしてそれはまた次の世代に引き継がれていく。periwinkleのつくる家も100年、200年と住み続けてもらいたいと思っています。100年後の後進たちがそれを見て何かを感じ、理念を持ち正しい決断を繰り返しながら家づくりをしていく。これが我々のような小さな工務店ができる地域・地球への恩返しなのだと思います。

テーマは…

冒頭に書いた、今回の旅のテーマ。

私は「恩返し」としました。

今回たった4人の私たちに対し、YKKの皆さんの親切丁寧なご対応はまさに「礼を尽くす」という言葉そのもので、本当に感激しました。
YKKさんのつくったパッシブタウンは、地球環境への貢献と共に黒部の地と関わる全ての人への感謝を形にしたものである事は間違いないはずです。その感謝は、その昔吉田忠雄氏に手を差し伸べてくれた黒部市長さんの時代までさかのぼるのかもしれません。

私がお客様に頂いているご恩とはなんでしょうか。もちろんお金を頂いている事があります。それに加えて、数ある会社の中からperiwinkleを見つけて選んで頂いた事、私の家づくりに対する思いに耳を傾けてくださった事、しっかり聞いたうえで共感してくださった事。
そんなお客様に対し、適切な製品を選択し作り手の思いを届ける。

家づくりはどのような選択をするのかで大きく変わります。その為にも様々な角度から深く学び、プロとして正しい決断をする必要があります。自信を持って世に送り出せる家づくりをする事は、お客様に対して・地域や地球環境に対して・YKKapさんをはじめとする関係企業の皆さんに対して・少し先の未来にその住まいで暮らす方への恩返しになると感じました。

最後に今回企画してくださったトヨタトーヨー住器の北岡社長、共に学ばせて頂いた田村工業の田村社長、中澤建設の中澤社長に改めて感謝いたします。有意義な時間をありがとうございました。

今週もブログを読んでいただきありがとうございました。
パッシブタウンで見学した部屋のリビングには同一面に2つのヴェントサン+給気口が。なんでだろう。

建築って面白い。改正さんおしえてー。

深澤

periwinkle
-Simple Sustainable Serenity-

シンプルでゆったりと続いていく穏やかな暮ら
ペリウィンクルは群馬県前橋市で、高気密・高断熱住宅の新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。
耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.34・C値0.3・自然素材・工務店

前橋市・伊勢崎市・高崎市・みどり市・桐生市・玉村町

このブログを書いた人

深澤 健(ふかさわ けん)
1982年生まれ
家族…………妻、息子、娘、ドジョウとメダカとテトラ、カブトムシとクワガタ(夏のみ)
好きなモノ……コーヒー、美術館、ラジオ、ウィスキー、スポーツ鑑賞
動物占い………ペガサス
仕事……………住宅設計、現場監理
資格……………2級建築士・環境省うちエコ診断士・暮らし省エネマイスター・木構造マイスター準1級

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