会津焼杉

皆さんこんにちは。

もう来週はクリスマス。気温が高くていまだに12月になった感じがしていません。

冬の匂いも例年に比べるとあまり感じない気がします。寒いのは嫌いですが、やっぱり冬は寒くないと。
そんな事を思っていたところ、福島県で焼杉をつくるという事で見学に行ってきました。きっと寒いはず。

会津へ

お声がけ下さったのは会津美里町の渡邉工務所の渡邉さん。

「地元会津の木材を利用した焼杉を使用したい。」

ですが会津の焼杉を商品化している会社など無く、無いとなると諦めるか作るかしか選択肢はありません。
渡邉さんの選択は、「無いなら自分で作っちゃえ」。

焼杉と言うのは杉板の表面を焼いて表面を焦がし炭化させ、耐久性を向上させた材の事です。自然素材を長持ちさせる昔ながらの工夫ですね。

なんでも便利に買える現代。私自身どこかで買えるだろう、誰かがもう作っているだろうという考えに囚われてすぎて、無いものは「手仕事でつくる」という精神を忘れていたように感じます。便利になった代償にものづくりの心を失ってしまっていたのではないかと反省しました。

さあ焼こう

前橋からは片道3時間。ちなみにこの日、福島も群馬もあまり変わらない気温でした。

渡邉工務所さんでは、元々会津の杉材の製材もやられているので丸太~焼きまで全て自社製作。

4mの杉板を三角に組んで煙突のように立て、下から火をつけるとドラフト効果でゴーという音とともにすごい勢いで燃えています。仮設足場の上と下で火加減を調整しながら、焼け具合を確かめていきます。

鎌で隙間を開けたり閉じたりして空気量で火を調整していきます。火の粉が飛ぶ中での作業は

匂い、熱、音、現場での会話が写真では伝えられないのが残念です。

段ボールのおもちゃ

作る過程を見ていると子供の時、段ボールで武器を作ったり、ロボットになれるプロテクターを作ったり、欲しかったおもちゃを再現したりと色んなものを作ったことを思い出しました。

こどものおもちゃと焼杉を比べてはいけないのだけれど。

作っているときの楽しさ、真剣に取り組んで出来上がったおもちゃにはすごく愛着がわいて、長い事大切にしていました。

私の息子も、1年以上前におばあちゃんに画用紙で作ってもらった頭に着けるクワガタの角をずっと大切にしています。紙製なのでもうボロボロなんですが、やっぱり作り手の想いが詰まっているのでしょうか。

いよいよ焼き上がり

ムラなく焼けています。バーナーで焼くのと違い、厚みのある炭部分ができました。会津焼杉の完成です。今回の焼杉は、事務所の外壁改修に使用するとの事で、そちらも楽しみですね。

「まだまだ試行錯誤しながらですよ。」と言いながら楽しそうな渡邉工務所の皆さん。1枚1枚丁寧に作られた焼杉には思いが詰まっていて魅力的な材料になっていました。

色々な事を学ばせていただきました。ありがとうございました。

私にとって福島県には何かあるのかな。いつも大切な気づきをあたえてくれます。ありがとう福島。

今週もブログを読んで頂きありがとうございます。
昼食で頂いたドライブインあいづのソースカツ丼はめちゃ美味しかったです。

深澤

木の家会津 渡邉工務所
https://www.kanemitu.info

periwinkle -Simple Sustainable Serenity-
ペリウィンクルは群馬県前橋市で、高気密・高断熱住宅の新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。

耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.34・C値0.3・自然素材・工務店

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