障害とは何か
みなさんこんにちは。
先日カーラジオから懐かしい音楽が流れてきました。流れてきたのはザ・ブルーハーツ。「夢」という曲。一瞬にして学生時代にタイムスリップしました。ブルーハーツ自体はリアルタイムの世代では無く、私が小学生の時には、ボーカルのヒロトとギターのマーシーはハイロウズになっていました。
だけど学生時代なぜかみんな知っててみんな歌える曲ばかりでした。学生時代七不思議の一つです。
障害とは何か?を考える
先日玉村町にて開催された障害平等研修に参加してきました。DET群馬の皆さんによる心のバリアフリー研修です。介護リフォームも行っている私にとって大切な事を学べそうな気がして参加しました。
4人一組のグループワークでそれぞれ思ったことを自由に伝えあいます。
最初に【「障害とは○○である」。○○をあなたは何と答えますか?】という質問が投げかけられました。正解はありません。
子どもに聞かれたら何と答えるかなあと考えた結果、私は『個性』と答えました。
私の義姉(妻の姉)は車椅子利用者です。子ども達にとって、おばさんは生まれた時から近くにいる「ふつう」の人です。子供たちはごく自然に受け入れ、気が付けば息子は教えてもいなにのに車いすを器用に乗りこなします。
背の高い人、絵が上手な人、歌が下手な人とおんなじその人の個性なんだよと答えると思います。
その後、車いすのイラストを見ながら障害は「どこ」にあるのかグループで考えました。
続いてVTRを見て話し合いをしました。そのVTRは簡単に言ってしまうと、ある若手社員の青年の日常がある事をきっかけに、健常者と障碍者の立場が入れ替わった世界になってしまうというものでした。
バスに乗ろうとすると「一人じゃ危ないから、乗せられません!規則です!」と拒否されたり、会社の受付で説明を求めると「あなただけ特別扱いは出来ないんですよ。」と怪訝な顔をされたり、「僕にも恋人がいます。」というと「それはおかしい。君にはそんな権利は無い。」と言われたりと、とても嫌な辛い世界でした。周りはだれも自分の事を理解してくれず、一人ぼっちになっていくような感覚になりました。
想像になってしまいますが、これが障害者の方が過ごす日々の一部なのかと思うと悔しくて悲しくて腹が立って…。
私たちのグループは、みんなその人の事を知らないだけなんじゃないかという方向にディスカッションが進んでいきました。
最後に【「障害とは○○である」。○○をあなたは何と答えますか?】と最初と同じ質問が投げかけられました。
私は『ふれあう事で無くせるもの』と答えました。最初とは全く違う答えです。拒否をしたり、怪訝な顔をしてしまうのは知らないからなんじゃないかと。ふれあって理解しようとすればなくせるモノなのかなと思います。
ヒロトは歌う
ザ・ブルーハーツの「終わらない歌」という曲があります。帰りの車の中、少し前にブルーハーツを聞いたからなのか、その歌が頭に流れ始めました。
終わらない歌を歌おう クソったれの世界のため
終わらない歌を歌おう 一人ボッチで泣いた夜
終わらない歌を歌おう 僕や君や彼らのため
終わらない歌を歌おう 明日には笑えるように
障害は「ふれあう事で無くせるもの」だとするなら、まだまだ歩み寄り理解し合うには「心の壁」があるように感じます。だけど僕や君や彼らが笑って過ごせる世界は直ぐ近くにあると思います。
建築に携わる者として、理解する事でできる提案や気遣いはたくさんあります。介護リフォームだけでなく新築時にも、コミュニケーションになるべく多くの時間を使い、どんな方なのか、どんなことに困っているのか、どんな暮らしをしたいのかたくさんお話をするようにしています。
そうやってふれあう事で無くせる障害が建築にもたくさんありますよね。
短い時間でしたが大切な事を学ばせていただきました。
今週もブログを読んで頂きありがとうございます。
「心の壁」こそ障害物なんですよね。
深澤
DET群馬
https://detgunma.wixsite.com/gunma
periwinkle -Simple Sustainable Serenity-
ペリウィンクルは群馬県前橋市で、高気密・高断熱住宅の新築・リフォーム・リノベーションの設計、施工を行っています。
耐震等級3(許容応力度計算)・UA値0.34・C値0.3・自然素材・工務店